こんにちは。Luxury World Watches(ラグジュアリー・ワールド・ ウォッチ)の編集長です。
ブレゲアエロナバルのベルト交換って、意外と悩みが尽きないですよね。
タイプXX 3800で交換したいのにラグ幅21mmのベルトが見つからない、21-16mmのDバックル寸法が合うか不安、正規でのベルト交換や純正ストラップ注文はどう進むのか、カスタマーサービス日本に相談すべきか…気になる点が一気に出てきやすいです。
さらに、21mmのアリゲーターベルトや21mmのラバーベルトはどれを選べばいいのか、NATOが通らないと言われる理由、Dバックル移植はできるのか、純正ベルト価格やベルト交換工賃の目安、3800ST/92/9W6と3803ST/92/3W6でラグ幅が違う可能性はあるのか、ベルト交換で保証への影響は出るのか、防水点検はいつやるべきか…調べ始めるほど情報が散らばって、余計に迷うこともあります。
この記事では、あなたが失敗しない順番で判断できるように、ベルト交換の基礎から実践までを整理して解説します。読み終わるころには、正規と社外のどちらが自分に合うか、そして自分の個体に合うサイズと仕様が、ちゃんと決められるようになりますよ。
- アエロナバルのラグ幅21mmと適合の見方
- 21-16mmとDバックル寸法の考え方
- 正規で純正ストラップを頼む手順と注意点
- 社外ベルトの選び方とDIYの安全手順
費用や納期、保証の扱いは個体状態や受付方針で変わります。金額はあくまで一般的な目安として捉えてください。
また、正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
ブレゲアエロナバルのベルト交換基礎

ブレゲ公式
タイプXX3800のラグ幅21mm

LUXURY WORLD WATCHES:イメージ
アエロナバルのベルト交換で、いちばん最初に握っておくべき数字は21mmです。タイプXX(Type XX)のアエロナバルとして検索される個体は、3800系が中心になりやすく、代表例の仕様ではラグ幅(between horns)が21mmとして案内されています。
ケース径39.5mm級・厚さ14mm台・10気圧相当の防水、といったスペックのまとまり方を見ても、いわゆる“クラシックなミリタリークロノ”のバランスで、ベルトが時計の印象をかなり左右するモデルです。
ただ、21mmって市場的にちょっと不利なんですよ。20mmや22mmは既製品が多いのに、21mmは急に減ります。だから「近い幅で妥協しようかな」と思いがちなんですが、ここは私は止めたい派です。20mmを入れると左右に隙間が出て、バネ棒に対する横方向の遊びが増えやすい。
22mmを無理に入れると、ラグ内側を擦って傷が入ったり、ベルト端を潰して型崩れしやすい。結局、見た目も安全性も落ちやすいんですよね。
もうひとつ大事なのが「幅だけ合ってればOK」ではない点です。アエロナバルはラグ周りのクリアランスがタイトに感じる個体もあり、ベルトの厚みやバネ棒の肩の掛かりがシビアになります。
特に社外ベルトで“ふっくら厚い革”を選ぶと、装着はできても可動域が渋くなったり、工具が入りづらくなったりして、作業難易度が一段上がります。
まず確認してほしいチェックポイント
- ラグ内寸が21.0mm前後か(可能ならノギス)
- 現状ベルトの装着跡に偏りがないか(片側だけ擦れていないか)
- ラグ内側の角に傷がないか(作業難易度の目安になる)
- バネ棒の動きが渋くないか(曲がりや劣化のサイン)
計測はシンプルでOKです。ラグの内側(12時側と6時側)を見て、ベルトがピッタリ入っているかをまず目視。
次に、できればノギスで“内寸”を測ります。定規でも大筋は分かりますが、21mmは誤差が怖いので、できるだけ精度を上げたいところ。もしノギスが無ければ、今付いているベルトの「ケース側の幅」を測っても近い値は取れます。
そして、作業の安全性という意味では、ラグ幅の次に「固定方式」が重要です。多くはバネ棒(スプリングバー)前提で話が進みますが、別の固定構造が混ざると工具の当て方が変わります。
ここを誤ると、ベルト交換自体は簡単な作業でも、外装を一気に傷つけることがある。だから私は、幅の確認と同じくらい「ラグ外側にネジ頭が見えるか」をチェックしてから作業に入るのをおすすめしています。
最後にひとつ。タイプXX系はねじ込み式リューズで防水性を確保している個体が多い一方で、ベルト交換そのものはケースを開けない作業になりやすいです。でも、だから油断しやすい。ラグの傷は資産価値にも直結します。ここは丁寧にいきましょう。
21-16mmのDバックル寸法

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次に詰まりやすいのが、いわゆる21-16mm問題です。ラグが21mmなのは分かった。でも、Dバックル(デプロワイヤント)側の幅が何mmか分からない。ここ、めちゃくちゃ気になりますよね。
流通情報では、アエロナバル用の純正ベルトで「21-16mm(ケース側21mm/バックル側16mm)」が複数の方向で収束しやすいです。テーパーが付くことで、見た目が上品になるだけじゃなく、Dバックルで“畳んだときの厚み”が暴れにくいメリットもあります。
ただし注意。あなたの個体がDバックルなのか、ピンバックルなのか、さらにそのバックルが純正なのか社外なのかで、必要な寸法は変わり得ます。
例えば、ピンバックルが18mmのものに交換されていたら、16mmテーパーのベルトは合いません。逆に、Dバックルが純正の二枚羽タイプで、受け幅が16mm前提なら、ベルト側も16mmに合わせるのが自然です。
寸法は「3点セット」で取るのが失敗しにくい
私はいつも、ベルト購入前に次の3つだけは測るようにしています。これで「届いたけど付かない」が激減します。
- ケース側:ラグ内寸(例:21mm)
- バックル側:今のベルト先端幅(例:16mm)
- バックル受け幅:Dバックルの“挟む部分”の内寸
さらに厄介なのが、Dバックルは「幅」だけじゃなく、ベルトの厚みと穴位置にも相性があること。厚すぎると折り返しが強制されて閉まりにくい。
薄すぎるとホールド感が落ちる。穴位置が合わないと、腕回りのちょうどいい位置で留められず、装着感がストレスになります。ベルト交換って見た目の話に見えて、実は日常の快適性を直撃するんですよね。
目安として使える寸法イメージ
| 項目 | よくある目安 | あなたが確認する場所 | ズレた時のリスク |
|---|---|---|---|
| ケース側幅 | 21mm | ラグ内寸 | 隙間・傷・固定不良 |
| バックル側幅 | 16mm | ベルト先端/バックル受け | Dバックルが付かない |
| ベルト厚み | 中厚〜標準 | 折り返し部 | 閉まらない/浮く |
| 長さ | 例:115/75 | 剣先と尾錠側 | 穴が合わない |
長さも見落としポイントです。一般的には「剣先115mm/尾錠側75mm」みたいな表記を見かけますが、これはあくまで一例。あなたの腕回り、時計の着け位置(手首の骨の上か下か)、季節(夏はきつく感じる)で“ちょうどいい穴”が変わります。
だから、Dバックル移植をするなら、今のベルトで「普段使っている穴」「余りの長さ」「バックルの位置」を写真で残しておくと、交換後の微調整がラクになりますよ。
社外ベルトを買う場合は、商品説明に「Dバックル対応」と書かれていても、実際は厚みや折り癖が合わないことがあります。ここは断定できないので、最終的には専門店に相談するのが安全です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
3803限定ラグ幅は実測

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限定モデル(例:3803ST/92/3W6)で迷うのが、ラグ幅の情報がきれいに揃わないことです。多くは21mmの文脈で語られますが、一部で20mm説が混ざる。
こういう時、私は「ネットの多数派」に乗るより、実測で確定するのを強くおすすめします。理由はシンプルで、ラグ幅は1mm違うだけで、装着の可否も外装リスクも全部変わるからです。
特に、限定個体は出回り方が多様で、正規で新品購入された個体もあれば、中古流通でストラップが交換されている個体もあります。そうなると「今付いているベルトが何mmか」だけでは判断がズレることがあるんですよね。
例えば、元は21mmでも、20mmベルトが“なんとなく付いてる”個体が混ざる可能性はゼロではありません。だからこそ、ケース側を基準にして測るのが王道です。
実測のやり方は難しくありません
やることは3つです。まずラグ内寸をノギスで測る。次に、12時側と6時側の両方で測る(片側だけ微妙にズレることがあるため)。
最後に、今付いているベルトのケース側幅も測って照合する。これでかなり確度が上がります。ノギスが無い場合は、時計を傷つけないように注意しつつ、紙を当てて鉛筆で幅を写し取るやり方でも近い値が出ますが、精度は落ちるので“最終判断”には使いすぎない方がいいかなと思います。
20mmに21mm、21mmに20mmのどちらも危険です。前者は隙間と固定不安、後者はラグ内側の傷・ベルト端の潰れが出やすい。見た目の違和感より、外装と落下リスクのほうが深刻になりがちです。
中古購入・ネット購入のときの考え方
もしあなたがこれから3803を含む個体のベルトを探すなら、購入前に出品者へ「ラグ幅の実測値」「ベルト幅の実測値」「バックル方式(Dバックルかピンか)」を聞くのが現実的です。
可能なら、ベルトを外した状態のラグ内側の写真をもらえるとベスト。ベルトが付いたままだと、21mmに見えて実は20mm…みたいな錯覚が起こることがあるんですよね。
そして、判断に迷うなら、正規ブティックや正規取扱店で型番確認をしてから発注するのがいちばん堅いです。遠回りに見えて、結果的に安く済むことが多いです。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
純正ストラップ注文は正規

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純正ストラップにこだわるなら、結論は変わりません。正規ブティックまたは正規取扱店が一番堅いです。
ここ、面倒に見えるかもですが、純正は「買う」だけじゃなく、適合確認と組み付けの品質まで含めて価値が出るからです。特にアエロナバルは21mmで選択肢が限られ、バックル方式も絡むので、正規ルートで“間違いが起きにくい形”で進めるのが合理的です。
正規でスムーズに進めるために用意するもの
- 時計のリファレンス情報(保証書や購入時資料があると早い)
- 現在のバックル方式(Dバックル/ピンバックル)
- 今のベルトの長さ感(腕回り、使っている穴、余りの長さ)
- 希望の素材・色のイメージ(近い写真があると話が早い)
正規での流れは、ざっくり言うと「確認→見積→発注→入荷→交換」です。ここでポイントになるのが、ブレゲは一般に交換部品を顧客へ直接供給しない方針があり、ストラップも“部品だけ渡して終わり”になりにくいところ。
だから、あなたが「ベルトだけ買って自分で付けたい」と思っていても、実際の運用は店舗ごとの案内に従う形になりやすいです。
一次情報で裏付けるならここ
ストラップの注文先については、公式FAQで「ブティック/正規取扱店に連絡」という案内が出ています。あなたが正規ルートを選ぶ根拠としては、これが一番スッキリします。(出典:Breguet公式FAQ「ストラップを交換したい/注文したい場合」)
納期については、在庫があれば店頭で短時間で終わることもありますが、取り寄せになると数週間以上かかることもあります。
これは時期、素材、地域在庫で変わるので、ここで断定はしません。ただ、注文の時点で「いつ頃になりそうか」「入荷連絡はどう来るか」「交換は店頭で何分くらいか」を聞いておくと、無駄に不安にならずに済みます。
それと、正規に頼むメリットは“保証”だけじゃありません。資産価値の観点でも、純正ストラップで整えてある個体は評価されやすい傾向があります。もちろん相場は状況で変わりますが、少なくとも「どこのベルトか不明」よりは説明がしやすい。私はここを地味に重視しています。
なお、交換の流れを別記事でイメージしたいなら、ブレゲマリーンのベルト交換ガイドも参考になります(同じブレゲでも構造差はありますが、正規ルートの考え方は近いです)。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
正規サービスと保証5年

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保証の話は、あなたが慎重になっていいところです。近年のブレゲは国際保証が5年扱いになるケースがあり、購入後の安心感は増えています。一方で、現実として「ストラップは消耗品」なので、ストラップ自体が保証対象外になりやすいのも事実です。
つまり、ベルトが痛んだ・割れた・伸びたという理由で“無償交換”が期待できるわけではない、という前提で動くのが安全です。
じゃあ、ベルト交換を非正規でやったら即アウトなの?というと、ここは単純ではありません。ただ、正規アフターサービスの一般的な考え方として、正規以外での修理作業や改造等による故障・損傷は免責という線引きが入ることがあるのは押さえておきたいです。
ベルト交換はケースを開けない作業になりやすいとはいえ、ラグを傷つけたり、バネ棒の掛かりが甘くて落下したりすると、結果として外装損傷や事故につながる可能性がある。そうなると“原因の切り分け”が面倒になりがちです。
保証と資産価値を優先する人の戦略
- 保証期間中は、できるだけ正規で純正調達+正規取付
- 社外ベルトを楽しむなら、純正ベルトは保管して“いつでも戻せる”状態に
- 作業は「ベルト交換のみ」に限定し、ケース加工や穴あけなどは避ける
私は、社外ベルトで遊ぶの自体は大賛成です。アエロナバルはベルトで表情が変わるから。
ただし、保証と資産価値を守りたいなら、「純正を残す」「外装を傷つけない」「作業記録を残す(いつ何を付けたか)」の3点はやっておくと後でラクです。将来手放す時に、説明できる材料が多いほど強いんですよ。
また、防水に関しては誤解が多いです。ベルト交換自体はケースを開けないので、防水性能を直接いじる作業ではありません。
ただ、ねじ込みリューズをしっかり締める、使用環境(水辺や汗)に応じて防水点検を考える、といった運用で差が出ます。結露が出たら放置しない、というのも基本。ここも不安なら正規や専門家に見てもらうのが早いです。
正規サービスの費用感や納期の考え方をもう少し深掘りしたい場合は、ブレゲのオーバーホール費用が高く見える理由も合わせて読むと、見積もりの見方がラクになります。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
ブレゲアエロナバルのベルト交換実践

ブレゲ公式
カーフ・アリゲーター・ラバー素材選び

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素材選びは、見た目と実用性のトレードオフです。あなたも「結局どれが正解?」って思いますよね。私はいつも、まず“使い方”を軸に選びます。アエロナバルはクロノらしいスポーティさと、ブレゲらしい品の良さが同居しているので、素材で雰囲気がガラッと変わる。
だからこそ、なんとなくで選ぶより、狙いを決めたほうが満足度が上がります。
純正っぽい雰囲気を優先
純正の世界観に寄せたいなら、王道はカーフかアリゲーターです。カーフは扱いやすく、しなやかさが出るまでの時間も比較的短い。アリゲーターは表情が強く、ドレス寄りの格が出ます。
どちらも共通して言えるのは、コバ処理(側面仕上げ)とステッチの精度が質感に直結すること。写真で見るより、実物の差が出やすいポイントです。
夏・汗・雨の実用を優先
汗をかくなら、裏面ラバーライニング(Zermatt系のような耐汗ライニング)やラバーが現実的です。ただ、21mmのラバーは品数が少ないので、見つけたら「サイズ」「厚み」「Dバックル対応」を優先チェック。
ラバーは水に強い反面、厚みがあるモデルも多いので、ラグのクリアランスがタイトな個体だと装着が渋くなることがあります。ここは“実用のつもりがストレス”にならないように、薄さとしなやかさも見たいところです。
ミリタリー寄せで遊ぶ
ファブリックやNATOは雰囲気が出ます。ただし、アエロナバルは個体によってクリアランスがタイトに感じることがあるので、通しやすさ(薄さ・滑り)を重視してください。ここをケチると、装着でラグを擦って傷が入ったり、バネ棒を曲げたりして、結局“遊び”が高くつくことがあります。
迷ったときの判断基準
私は迷ったら、次の順で決めるのがラクだと思います。
- 使用環境:汗・水が多いなら裏ラバー or ラバー
- 見た目:クラシック寄せならカーフ、格を上げるならアリゲーター
- バックル:Dバックル移植なら厚みと折り返し相性を優先
- 入手性:21mmは品薄になりやすいので「合うものがある時に確保」も戦略
素材選びで失敗しやすいのは「かっこいいけど、毎日使うとすぐ傷む」パターンです。
たとえばアリゲーターは汗に強いわけではないので、夏場に直で使うならケアが必要。逆にカーフは扱いやすいですが、柔らかい個体は早くヨレることもあります。どちらも一長一短なので、あなたの生活スタイルに合わせて選んだほうが納得感が出ます。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
NATOが通らない原因と対策

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検索でよく見るのが「NATOが通らない」です。
これ、あなたのせいじゃないことが多いです。原因は大きく2つで、バネ棒とケースの隙間が狭いこと、そしてNATO自体が厚いこと。特に“シートベルトNATO”みたいな厚手タイプは、21mmのラグに対してさらに厚みが乗るので、物理的に詰まりやすいんですよね。
もうひとつ地味に効くのが、バネ棒の形状です。肩の出方や径の違いで、NATOの滑り込みが難しくなることがあります。ただし、バネ棒を無闇に変えるのはおすすめしません。固定強度が落ちたら本末転倒なので、まずはベルト側で解決するのが安全です。
対策は3つ(私はこの順で試します)
- 薄手のNATOを選ぶ(厚いと物理的に無理)
- 無理に押し込まず、バネ棒を一度外して通す
- 不安なら、専門店で装着だけ依頼
おすすめは「薄手」と「一度外して通す」の合わせ技です。つまり、まず薄手を選び、それでも渋ければバネ棒を外して通す。ここで無理に滑り込ませると、ラグ内側を擦って傷が入りやすい。アエロナバルのラグは目立ちやすいので、やらかすと意外とショックが大きいです。
NATOを無理に滑り込ませると、ラグ内側に傷が入りやすいです。外装の傷は資産価値にも直結するので、焦らないのが正解ですよ。
NATO以外の“それっぽい解”もあります
どうしても布の雰囲気が欲しいなら、NATO(一本通し)ではなく、二本パーツのファブリックストラップにするのも手です。
一本通しは厚みが二重になりやすいですが、二本タイプなら厚みを抑えられることが多い。見た目もスッキリしやすいので、ラグがタイトな個体では相性がいい場合があります。
それでも迷うなら、まずは“傷を増やさない選択”を優先してください。薄手を選ぶ、外して通す、ダメならプロに任せる。これが結局いちばん安いです。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
バネ棒外しとネジ留め判別

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DIYで一番大事なのは、工具より先に固定方式の判別です。ここ、地味だけど超重要です。ラグ外側にネジ頭が見える構造(スクリューバー系)が存在し得る一方で、タイプXX系はバネ棒前提で語られることも多く、個体確認が必要になります。
固定方式を取り違えると、外装傷だけじゃなく、ネジ山を潰す・工具が滑って深い傷が入る、みたいな事故につながるので、最初の一手で勝負が決まります。
見分け方(安全側)
- ラグ外側(12時側/6時側)に左右から見てネジ頭があるか確認
- ネジが無ければ、一般的にバネ棒方式の可能性が高い
- 判断がつかないなら、無理をしない(外装損傷のほうが痛い)
バネ棒方式だとしても、作業は“丁寧さ”で結果が変わります。私がやる場合は、必ずラグの内側と外側にマスキングテープを貼ります。
次に、工具の先端(Y字)の角を軽く整えて、滑りにくい状態にしてから入れる。ここはプロの時計師が当たり前にやる工夫ですが、DIYだと省略されがちです。省略した瞬間に傷が増えます。
DIYの標準手順(バネ棒前提)
まず交換前に写真で記録します。12時側/6時側の向き、バックルの位置、ベルトの癖。次にラグを養生。ここまでやってから、Y字先端でバネ棒の肩を捉え、内側に押し込みながら片側を外します。反対側も同様。
外れたらバネ棒を点検して、曲がりや戻り不良があれば交換。落下事故の原因はバネ棒の劣化が多いので、ここは妥協しないほうがいいです。
新ベルトを付けるときは、片側の穴に先端を入れてから、反対側を押し込み、穴に“落とし込む”。
装着後は軽く左右へ動かして掛かりを確認し、最後に強めに引っ張って抜けないかを必ず確認します。この確認を飛ばすと、最初の外出で落とすリスクが出ます。高級機は一回の落下で泣けるので、ここは丁寧にいきましょう。
最低限の工具
- バネ棒外し(スプリングバーツール)
- マスキングテープ(ラグ保護)
- ルーペ(掛かり確認)
- 予備のバネ棒(現物合わせ推奨)
作業イメージが欲しいならジュビリーブレス交換の安全手順も役立つはずです(作法の共通点が多いです)。ただし、正確な仕様や適合は個体差があるので、最終判断は専門家に相談してください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
ベルト交換工賃と費用相場

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費用の話は、断定が一番危ない領域です。なので、ここでは「何にいくらかかりやすいか」を分解して、あくまで一般的な目安として整理します。
ベルト交換の費用は大きく分けて、(1)ベルト代、(2)交換工賃、(3)付随コスト(送料・調整・部品)です。正規は公開価格が固定されないことも多く、都度見積もりになりやすい一方、非正規は料金表が出ている店もあり、見通しは立てやすい傾向があります。
相場をレンジで捉える(断定しないのが安全)
| 区分 | ベルト代の目安 | 交換工賃の目安 | 納期の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 正規×純正 | 都度見積もりになりやすい | 受付方針により変動 | 在庫即日〜/取寄せ数週間〜 | 保証と安心を優先 |
| 非正規×社外 | 数千円〜数万円(素材次第) | 1,000円〜3,000円台が多い | 即日〜数日(在庫次第) | 短納期で遊びたい |
| 中古で純正単体 | 2万円前後の例もある | 上記と同様 | 在庫があれば即 | コストを抑えたい |
正規の純正ベルトは、体感として「数万円〜」を見込む人が多い印象です。
ただし、素材(カーフ/アリゲーター等)、バックルの有無、為替や価格改定の影響、在庫状況で変動するので、ここで金額を決め打ちしません。いちばん確実なのは、正規店で「自分のリファレンス」「バックル方式」「希望素材」を伝えて見積もりを取ることです。
非正規の場合、交換工賃は比較的読みやすいですが、注意点もあります。ひとつは作業品質。
もうひとつは責任範囲。ベルト交換だけなら大丈夫と思いがちですが、ラグの傷やバネ棒の掛かり不良が起きたとき、どこまで補償されるかは店ごとに違います。価格だけで選ぶより、実績と養生の丁寧さを優先したほうが、結果として安く済むことが多いです。
正規対応は、状態次第で「時計を預ける」運用になることがあります。特に本国対応が絡むと納期が伸びる場合もあるので、急ぎのときは受付時にしっかり確認してください。
見積もりで聞くと失敗しにくい質問
- ベルト代と工賃は分かれているか(セットか)
- 入荷予定はいつ頃か(遅れた場合の連絡方法)
- Dバックル移植の場合、厚みや穴位置の調整が必要か
- 作業後に「抜け」の検査をどうするか
正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
【ブレゲアエロナバルのベルト交換】まとめ
最後に、あなたが迷わないように、ブレゲアエロナバルのベルト交換を“意思決定の順番”でまとめます。
結論はシンプルで、まずラグ幅21mmを確定し、次に21-16mmなどバックル側寸法とDバックル方式の相性を確認する。ここまで固めると、選択肢が一気に整理されて、ムダな買い直しが減ります。
保証と資産価値を守りたいなら、基本は「正規で純正ストラップを注文して、正規で取り付け」。とくに保証期間中はこの安心感が大きいです。一方で、社外ベルトで遊ぶのもアエロナバルの楽しさ。
遊ぶなら、純正ベルトは保管して、いつでも戻せる状態にしておくと強いです。これだけで将来の売却やメンテ時のストレスが減ります。
あなたが選ぶべきルート(ざっくり診断)
- 保証優先:正規で純正調達+正規取付
- 短納期優先:信頼できる非正規で社外ベルト(作業範囲はベルト交換のみ)
- コスト優先:中古純正や社外で、サイズ実測と作業品質を重視
- ミリタリー寄せ:薄手ファブリック、無理に通さず外して通す
DIYは不可能ではないですが、固定方式(バネ棒かネジ留めか)が曖昧なら無理しないほうがいいです。ラグ傷や落下は、取り返しがつきにくい。あなたの時計を守る意味でも、少しでも不安なら専門家に頼るのが結果的にいちばん安いです。
繰り返しになりますが、費用や納期、保証の扱いは個体や受付方針で変わります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。

