こんにちは、Luxury World Watches(ラグジュアリー・ワールド・ウォッチ)の編集長です。
ウブロとヨウジヤマモトのコラボレーション時計を調べていると、真っ黒なケースにカモフラージュ柄を組み合わせた、独特のモデルが目に入ります。
ウブロらしい大胆な時計作りと、山本耀司氏が追求してきた黒の美学。この2つが融合した時計には、一般的な高級腕時計とは少し違う魅力があるんです。
ただ、購入を考え始めると、気になることも増えてきます。歴代モデルは何種類あるのか、2026年の新作はいくらなのか、限定本数はどれくらいなのか。さらに、過去のモデルを中古で購入できるのかも知りたいところですよね。
実は、ウブロとヨウジヤマモトのコラボレーションは、2020年に登場した3作品と、2026年に発表された新作を合わせて全4作品あります。
2026年の第4弾は、それまでのビッグ・バンからクラシック・フュージョンへとベースモデルを変更しました。時計の大きさや搭載ムーブメントも異なるため、単純に新旧だけで比較できないところが面白いんです。
この記事では、歴代4モデルの特徴、発売時の価格、限定本数、型番、2026年モデルの仕様を詳しく紹介します。さらに、中古価格の考え方、購入先、保証、ベルト交換、偽物を避けるための確認事項まで解説します。
デザインに惹かれているあなたも、購入を具体的に検討しているあなたも、それぞれのモデルの違いを知ることで、自分に合う一本を見つけやすくなるかなと思います。
- ウブロとヨウジヤマモトの歴代コラボ全4作品の違い
- 2026年新作の価格・限定本数・ムーブメント
- 中古相場と正規店・並行輸入店での購入方法
- 偽物対策・保証・ベルト交換・資産価値の注意点
ウブロとヨウジヤマモトの全4モデル
ウブロとヨウジヤマモトのコラボレーションは、2020年に始まりました。両ブランドには、既存の価値観にとらわれず、新しい表現を追求してきたという共通点があります。
これまでに発表された4作品は、いずれも黒を中心にデザインされています。しかし、GMT機能を搭載したモデル、カモフラージュを大胆に取り入れたモデル、シンプルな3針モデルなど、それぞれの個性は異なります。
まずは、なぜこの2つのブランドが協業したのかを知り、歴代モデルの違いを順番に見ていきましょう。
コラボが生まれた理由と黒の美学
ウブロは1980年にスイスで創業した高級時計ブランドです。創業者カルロ・クロッコが発表した初代時計は、ゴールドケースとラバーストラップを組み合わせた斬新なものでした。
当時、高級時計といえば貴金属や革ベルトという印象が一般的でした。そこへ異なる素材を取り入れたことが、ウブロの時計作りの出発点となっています。
現在も掲げているブランドコンセプトは「The Art of Fusion」。日本語では、異なる素材やアイデアの融合という意味です。
一方、ヨウジヤマモトは、日本を代表するファッションデザイナー山本耀司氏が手掛けるブランドです。
1981年にパリで発表された黒を中心とするコレクションは、それまでのファッションの価値観に大きな影響を与えました。身体を包むようなシルエット、独特の裁断、生地の質感を重視した表現は、現在もブランドの象徴となっています。
両者を結び付けたのは、単に黒い製品が得意だからではありません。
ウブロは時計の素材と構造で、ヨウジヤマモトは服の形と生地で、既成概念に挑戦してきました。
時計とファッションという異なる分野でありながら、共通する創造的な姿勢がコラボレーションの基盤になっています。
特に注目したいのが、ウブロが2006年に提唱したオールブラックのコンセプトです。
文字盤、針、ケース、ストラップまで黒で統一すると、時計としての視認性は必ずしも高くなりません。それでも、光の当たり方や素材の違いによって立体感を生み出すことに、独自の美しさを見いだしたわけです。
ヨウジヤマモトの黒も、決して単調ではありません。ウール、シルク、コットンなど、生地の違いによって陰影が生まれます。
この2つの黒が交わることで、色彩よりも素材、形、質感を楽しむ時計が誕生しました。
華やかなダイヤモンドや貴金属の輝きとは反対の方向から、高級時計の魅力を表現しているところが、このシリーズの面白さだと私は感じます。
2026年新作は世界限定300本
2026年1月7日に発表された第4弾が「クラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモ」です。
これまでの3作品はビッグ・バンをベースとしていましたが、今回初めてクラシック・フュージョンが採用されました。
最大の特徴は、42mmのマットブラックセラミックケースと、ブラック&グレーのカモフラージュ文字盤です。
従来のコラボモデルよりも外観がすっきりしており、複雑なクロノグラフ表示を持たないため、黒の質感そのものを楽しみやすいデザインになっています。
| 項目 | 2026年コラボモデル |
|---|---|
| 正式名称 | クラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモ |
| 型番 | 542.CI.6670.NR.YOY |
| 発表日 | 2026年1月7日 |
| 発売時価格 | 1,639,000円(税込) |
| 限定本数 | 世界300本 |
| ケース径 | 42mm |
| ケース厚 | 約10.4mm |
| ケース素材 | ブラックセラミック |
| 文字盤 | ブラック&グレーのカモフラージュ柄 |
| ムーブメント | HUB1110 自動巻き |
| パワーリザーブ | 約48時間 |
| 防水性能 | 5気圧(50m) |
| ストラップ | ブラックファブリック&ブラックラバー |
発売時の国内希望価格は税込163万9,000円でした。なお、2026年10月に確認できる一部正規販売店の掲載価格には、税込170万5,000円の表示もあります。
したがって、163万9,000円は発売当初の価格として考え、現在の購入価格とは区別してください。価格改定や在庫状況によって、実際の販売条件は変わります。
ブラックセラミックの質感
ケースには、表面に細かな凹凸を付けるマイクロブラスト加工が施されています。
これにより、鏡面仕上げの金属とは違う、光沢を抑えた落ち着いた質感が生まれます。
文字盤にはブラック&グレーのカモフラージュ模様を採用。同じ黒系統でありながら、光が当たる角度によって模様の見え方が変化します。
私が注目したいのは、派手な色を使わずに存在感を表現しているところです。
黒一色に見える時計でも、ケース、ベゼル、文字盤、ストラップの質感が少しずつ違うため、単調な印象になりにくいんですよ。
ケースバックと自動巻き機構
裏蓋にはスモーク加工を施したサファイアクリスタルが使われています。内部には自動巻きムーブメントHUB1110を搭載し、ローターの動きを裏側から眺められる構造です。
パワーリザーブは約48時間。これは、十分に巻き上げられた状態から、追加の巻き上げなしで動作する時間の目安になります。
なお、2026年モデルは、過去のコラボレーションに採用されたウニコのクロノグラフとは異なります。見た目だけでなく、時計の機能そのものがシンプルになっている点を覚えておきたいですね。
専用ボックスと販売方法
世界限定300本の本作には、ヨウジヤマモトのシグネチャーロゴを施したオールブラックの専用ボックスが用意されています。
時計本体だけでなく、パッケージまで黒の世界観を統一していることも、コレクションとしての魅力です。
発表時には、国内のウブロブティックおよび公式オンラインブティックで販売されると案内されました。
限定300本は世界全体の本数であり、日本国内に300本が割り当てられるという意味ではありません。
製品の詳しい仕様は、ウブロ公式「クラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモ」で紹介されています。
また、ヨウジヤマモト公式のコラボレーション発表では、発売時価格やデザインコンセプトを確認できます。
2020年初代は銀座限定50本
ウブロとヨウジヤマモトの最初のコラボレーションは、2020年4月24日に発表された「ビッグ・バン GMT オールブラック ヨウジヤマモト」です。
このモデルは、ウブロブティック銀座のグランドオープンを記念して企画されました。
世界限定50本という生産本数に加えて、販売先がウブロブティック銀座に限定されていた点も特徴です。
| 項目 | 初代コラボモデル |
|---|---|
| モデル名 | ビッグ・バン GMT オールブラック ヨウジヤマモト |
| 型番 | 471.CI.1114.RX.YOY20 |
| 限定本数 | 50本 |
| 発売時価格 | 2,750,000円(税込) |
| ケース径 | 45mm |
| ケース素材 | ブラックセラミック |
| ムーブメント | HUB1251 自動巻きGMT |
| パワーリザーブ | 約72時間 |
| 主な機能 | 2つのタイムゾーン表示 |
この時計に採用されたGMTとは、異なる地域の時刻を表示できる機能です。
例えば、東京とパリの時間を一本の時計で把握できます。海外を行き来する人に便利な機能ですが、このモデルでは実用性に加えて、2つの都市や文化を結び付ける象徴的な意味も持たせています。
6時位置にはヨウジヤマモトのロゴが二重に配置され、GMTの二重性というテーマと結び付けられています。
また、ブラックセラミックケース、黒い針、ブラックラバーストラップ、スモーク加工のサファイアクリスタルによって、徹底したオールブラック仕様を実現しています。
初代モデルを選ぶ最大の理由は、やはりコラボレーションの原点となった50本限定のGMTモデルであることでしょう。
時計の機能に魅力を感じる人はもちろん、ウブロブティック銀座の開業を記念した歴史的な背景を重視する人にも興味深い一本です。
2020年当時の限定モデルであるため、新品の通常流通を前提に探すことはできません。中古品や未使用保管品を検討する場合は、型番、付属品、状態、保証の有効期限を個別に確認する必要があります。
2020年のカモフラージュ限定モデル
2020年には、初代に続いてさらに2つのコラボレーションモデルが登場しました。
まず同年9月に発表されたのが、第2弾「ビッグ・バン カモ ヨウジヤマモト」です。
こちらは世界200本限定で、初代のオールブラックを受け継ぎながら、カモフラージュ柄を大胆に取り入れています。
45mmのブラックセラミックケース、カモフラージュ柄を表現したサファイア文字盤、専用のラバーストラップが特徴です。
搭載するムーブメントは、ウブロが自社開発・製造したHUB1242ウニコ。自動巻きクロノグラフで、約72時間のパワーリザーブを備えています。
クロノグラフとは、通常の時刻表示に加えて経過時間を測定できる機能のことです。
さらに、フライバック機能を搭載しているため、計測中に所定の操作を行うことで、停止操作を挟まずに計測をリセットして再スタートできます。
第2弾の特徴は、黒とカモフラージュの組み合わせだけではありません。
ストラップにも独自の加工技術を採用し、カモフラージュの柄を立体的に表現しています。ブラックファブリック製の交換用ストラップも付属する仕様です。
第3弾は日本限定100本
2020年10月27日には、第3弾「ビッグ・バン オールブラック カモ ヨウジヤマモト」が発表されました。
こちらは日本限定100本で、同年11月6日からウブロブティックなどで先行販売されました。
第2弾と同じ45mmのビッグ・バンをベースとしていますが、さらに黒を追求したカモフラージュデザインが特徴です。
| 比較項目 | 第2弾 | 第3弾 |
|---|---|---|
| モデル名 | ビッグ・バン カモ | ビッグ・バン オールブラック カモ |
| 型番 | 411.CI.0114.RX.YOY20 | 411.CI.0110.RX.YOY20 |
| 発表時期 | 2020年9月 | 2020年10月 |
| 限定本数 | 世界200本 | 日本100本 |
| 発売時税込価格 | 2,662,000円 | 2,662,000円 |
| ケース径 | 45mm | 45mm |
| ムーブメント | HUB1242 | HUB1242 |
| パワーリザーブ | 約72時間 | 約72時間 |
| 防水性 | 10気圧 | 10気圧 |
両モデルの機械的な仕様には共通点が多くあります。そのため、購入時にはカモフラージュ柄の見え方、仕上げ、限定地域、型番の違いに注目したいですね。
特に注意したいのは、商品名が非常によく似ていることです。
中古販売店では、第2弾と第3弾のどちらも「ヨウジヤマモト」「カモ」「オールブラック」という言葉で紹介される可能性があります。
2020年モデルを探す際は、商品名だけでなく型番の末尾まで確認してください。
世界200本の第2弾は411.CI.0114.RX.YOY20、日本限定100本の第3弾は411.CI.0110.RX.YOY20です。
限定本数の少なさだけで、必ず第3弾のほうが高くなるとは限りません。市場で求められるデザイン、商品の状態、付属品の内容によって中古価格は変わります。
歴代4作品のデザインと機構を比較
ここまで紹介した4モデルを並べると、2026年のクラシック・フュージョンが、それまでの3作品とは異なる方向性を持つことが分かります。
| モデル | 限定本数 | サイズ | 機械・機能 | 発売時税込価格 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年 GMTオールブラック | 50本 | 45mm | HUB1251・GMT | 275万円 |
| 2020年 カモ | 200本 | 45mm | HUB1242・クロノグラフ | 266万2,000円 |
| 2020年 オールブラック カモ | 100本 | 45mm | HUB1242・クロノグラフ | 266万2,000円 |
| 2026年 クラシック・フュージョン カモ | 300本 | 42mm | HUB1110・自動巻き3針 | 163万9,000円 |
価格は各モデルの発売当時の公表額です。2026年10月現在の販売価格や中古取引価格を示すものではありません。
初代GMTは2つの地域の時刻を表示できること、第2弾と第3弾はウニコのクロノグラフを搭載していることが魅力です。
一方、2026年モデルはケースを42mmに抑え、時刻表示を中心とした構成に変更しています。
機械の複雑さを楽しみたいなら2020年のビッグ・バン、日常生活での使いやすさや服装との合わせやすさを重視するなら2026年のクラシック・フュージョンが候補になるでしょう。
通常のビッグ・バンとクラシック・フュージョンの外観を比較すると、両コレクションの方向性をイメージしやすくなります。
画像:ウブロ公式。通常のビッグ・バン ウニコ ブラックマジックの参考画像です。ヨウジヤマモト限定モデルではありません。
ビッグ・バンは、多層構造のケースや大きなベゼル、クロノグラフ表示によって、スポーティーで存在感のある外観が特徴です。
画像:ウブロ公式。通常のクラシック・フュージョン オリジナル ブラックマジックの参考画像です。ヨウジヤマモト限定モデルではありません。
クラシック・フュージョンは、ビッグ・バンと比較すると装飾や構造が控えめで、落ち着いた印象を与えます。
2026年モデルは、このクラシック・フュージョンのデザインに、ヨウジヤマモトのカモフラージュ表現を取り入れたものです。
クラシック・フュージョンというコレクション自体の魅力や日常での使いやすさについては、ウブロのクラシック・フュージョンの評価と中古相場でも詳しく紹介しています。
ウブロとヨウジヤマモトの購入ガイド
歴代モデルの違いが分かったところで、次は購入について考えていきましょう。
ウブロとヨウジヤマモトのコラボ時計は、通常の量産モデルとは流通状況が異なります。限定生産品のため、希望する型番が正規店に残っていない場合もあります。
また、中古品では時計の状態だけでなく、専用ストラップやボックス、電子保証の情報も購入判断に関わってきます。
ここでは価格の考え方から、購入先、真贋確認、保証、装着感、維持費まで見ていきます。
新品の価格と購入できる場所
2026年の新作を購入する場合、まず確認したいのはウブロブティックや正規販売店での取扱状況です。
発売時には、ウブロブティックと公式オンラインブティックでの販売が案内されました。ただし、世界300本限定という性質上、現在も希望する店舗で購入できるとは限りません。
また、国内の正規販売店にも製品情報が掲載されていますが、掲載されていることと、実際に購入できる在庫があることは別です。
購入先によって確認したい点も異なります。
| 購入先 | 主なメリット | 確認したいこと |
|---|---|---|
| ウブロブティック | 公式の販売・サービス案内 | 在庫、価格、購入方法 |
| 正規販売店 | 実物確認や購入相談 | 取扱条件、取り寄せ可否 |
| 並行輸入店 | 独自の販売価格で購入できる場合がある | 保証、販売元、返品条件 |
| 中古時計専門店 | 生産終了モデルを探せる | 真贋確認、状態、修理歴 |
私なら、2026年モデルを新品で検討する場合は、最初に正規販売経路で現在の取扱状況を確認します。
そのうえで、すでに販売終了となっている場合や、希望する条件で見つからない場合に、中古時計専門店も検討します。
2020年の3モデルについては、発売から年数が経過しているため、中古品や未使用保管品が中心になると考えたほうが現実的でしょう。
限定モデルだからといって、必ずプレミアム価格で販売されるわけではありません。また、正規販売店以外での新品・未使用品という表示についても、購入時期、保証の有効化状況、商品の保管状態を確認することが重要です。
中古価格とリセールバリュー
ウブロとヨウジヤマモトの限定時計は、中古市場でも取扱例があります。ただし、生産本数が少ないため、一般的なビッグ・バンと同じように相場を判断するのは難しいところです。
例えば、2020年の初代GMTモデルは、2026年に240万円台で掲載された中古販売例があります。
また、世界200本限定のカモモデルは、過去に税込218万円や250万円の掲載例がありました。日本限定100本のオールブラック カモも、税込238万円程度の中古掲載例が確認できます。
ただし、これらは個別の販売店が提示した価格です。実際にその金額で売買が成立したことや、現在も購入できることを意味しません。
2026年のクラシック・フュージョンについても、中古流通例が見られますが、発売からの期間が短く、価格の傾向を断定できる段階ではありません。
中古価格の比較方法
中古品の価格は、型番が同じであっても個体ごとに変わります。
特に確認したいのは、ケースの傷、ムーブメントの動作状況、付属ストラップの有無、純正ボックス、保証情報、修理履歴です。
例えば、同じ2020年モデルでも、専用ストラップが2本そろっている個体と、1本しか残っていない個体では、付属品の価値が異なります。
さらに、購入後すぐにオーバーホールが必要な個体なら、時計本体の購入代金に整備費用が加わります。
そのため、安い販売価格だけで判断するのは避けたいですね。
中古購入では、販売価格に加えて、整備費用と不足する付属品の調達費用まで考えることが大切です。
希少モデルほど、購入後に純正部品や専用ストラップを入手できるかどうかも確認しておきたいところです。
限定モデルは資産価値が高いのか
世界限定50本や100本という数字を見ると、将来的に価格が上がるのではないかと期待する人もいるでしょう。
確かに、生産本数の少なさは市場での希少性につながります。しかし、それだけで資産価値が高まるとは限りません。
中古価格には、ブランドの人気、デザインの評価、購入希望者の数、商品の状態、市場に出回る本数など、複数の要素が関係します。
さらに、販売店が提示する中古販売価格と、所有者が売却するときの買取価格は異なります。
例えば、中古店で250万円の販売価格が付いている時計でも、その店舗が同じ金額で買い取ってくれるわけではありません。
限定本数の少なさを理由に、購入価格以上で売れることを前提とするのは避けたいところです。
私としては、このシリーズは短期的な利益を狙うよりも、デザインやコラボレーションの背景に魅力を感じる人が選ぶ時計だと考えています。
ウブロ全体の中古価格や売却時の注意点については、ウブロのリセールが悪いとされる理由と後悔しない選び方でも解説しています。
偽物を避けるための確認事項
高額な限定時計を中古で購入する場合、真贋の確認は欠かせません。
特にウブロとヨウジヤマモトのコラボレーションモデルは、通常モデルとは異なる文字盤やストラップを採用しています。
そのため、一般的なビッグ・バンの写真と見比べるだけでは、正しい仕様を判断しにくい場合があります。
型番と仕様の一致を確認する
最初に確認したいのは、販売店の商品説明に記載されているリファレンス番号です。
2026年モデルであれば542.CI.6670.NR.YOY、2020年の日本限定100本モデルであれば411.CI.0110.RX.YOY20というように、正しい型番を確認します。
次に、ケースサイズ、文字盤、ストラップ、ムーブメント、裏蓋の仕様が、その型番と一致しているかを見ていきましょう。
ただし、型番や刻印が一致しているように見えるだけで、本物だと断定することはできません。偽物にも精巧な刻印や外装が使われる可能性があります。
電子保証と購入履歴
ウブロには、時計の個体を識別する電子保証システムがあります。
購入時期や製品によって保証に関する書類の形式が異なるため、カードが付いていないことだけで偽物だと判断するのは正確ではありません。
中古品では、電子保証の有効化状況、販売店の購入証明、修理履歴などを確認できると、時計の来歴を把握しやすくなります。
ただし、保証情報が確認できることと、時計のすべての部品が製造時の状態を維持していることは同じではありません。
文字盤やストラップが交換されている可能性もあるため、修理や部品交換の有無を尋ねておくことも大切です。
◆編集長のワンポイントアドバイス
私が中古の限定時計で重視したいのは、価格の安さよりも、販売店が商品の状態や来歴をどこまで説明できるかです。特に希少モデルでは、純正ストラップや専用ボックスの有無、修理履歴、返品条件まで確認しておくと、購入後のトラブルを減らしやすいですよ。
個人売買では販売店独自の保証が付かないこともあります。高額な時計だからこそ、購入後の問い合わせ先まで考えておきたいですね。
保証期間とオーバーホール費用
ウブロの時計を長く使うには、購入後の保証とメンテナンスについても理解しておく必要があります。
2026年1月1日以降に正規販売経路で購入された対象時計には、基本となる5年間の国際保証が適用されます。
さらに、基本保証期間内に時計を登録し、条件を満たしてウブロティスタに参加すると、追加で5年間の保証を受けられ、合計で最長10年間となります。
一方、2025年12月31日以前に購入された対象時計の基本保証期間は2年間です。条件を満たす登録によって1年間延長され、合計3年間となります。
| 購入時期 | 基本保証 | 条件付き延長後 |
|---|---|---|
| 2026年1月1日以降の対象時計 | 5年間 | 最長10年間 |
| 2025年12月31日以前の対象時計 | 2年間 | 合計3年間 |
この保証は、規約に沿った製造上の欠陥による不具合などが対象となります。
通常使用による傷やストラップの摩耗、定期的なオーバーホールが、すべて無料になるという意味ではありません。
また、中古で所有者が変わる場合、基本保証は当初の期限まで継続しますが、前所有者の延長保証が自動的に移転するわけではありません。
2020年モデルを購入する場合は、購入日や登録状況によって保証が終了している可能性もあります。
メンテナンスの目安
ウブロは時計の品質を維持するため、一般に3~5年ごとのメンテナンスを推奨しています。
ただし、実際の整備時期は使用頻度、保管環境、時計の状態によって変わります。
例えば、時間の進み遅れが大きくなった、リューズの操作感が変わった、内部に曇りが見えるといった場合は、予定していた整備時期より早く点検が必要になることもあります。
ウニコのクロノグラフを搭載する2020年モデルと、HUB1110を搭載する2026年モデルでは、機械の構造も異なります。そのため、整備費用を一律に考えることはできません。
中古品を購入する場合は、最後に整備した時期と、どのような作業が行われたのかを確認しておくと安心です。
ウブロのメンテナンス周期や正規サービスと並行輸入品の扱いについては、ウブロのオーバーホール周期と並行輸入品の費用差も参考になります。
42mmと45mmの装着感の違い
ウブロとヨウジヤマモトのコラボレーション時計を選ぶ際、見落としたくないのがケースサイズです。
2020年の3作品は45mm、2026年モデルは42mmを採用しています。
数字だけで見ると3mmの差ですが、腕時計の印象はケースの直径だけでは決まりません。
ケースの厚み、ラグの形状、ストラップの接続部分、文字盤の見え方によって、手首に着けたときの印象が変わるからです。
45mmは存在感を楽しむサイズ
45mmのビッグ・バンは、手首の上で時計そのものが主役になるサイズです。
厚みのあるケースや多層構造のベゼルも相まって、スポーティーで力強い印象になります。
ゆったりした黒いジャケット、レザーブルゾン、ワイドシルエットのパンツなど、ボリュームのある服装と合わせると、時計の存在感を活かしやすいでしょう。
一方、袖口が細いシャツやタイトなジャケットでは、時計が袖に引っかかる場合があります。
42mmは日常使いしやすい
2026年のクラシック・フュージョンは42mmで、ケース厚も約10.4mmです。
2020年のビッグ・バンと比較すると、腕元への収まりを考えやすい構成になっています。
特に、仕事でも着用したい人や、普段から大きな時計を使わない人には、42mmが候補になるかなと思います。
ただし、42mmでも手首の太さによっては大きく感じることがあります。可能であれば同じコレクションの近いサイズを試着し、袖口との相性や着用感を確認しておきましょう。
オールブラックモデルは、針やインデックスも黒系統で統一されるため、光の条件によって時刻を読み取りにくい場合があります。サイズだけでなく、明るい場所と暗い場所での視認性も確認したいところです。
専用ベルトの交換と保管方法
ヨウジヤマモトのコラボレーション時計では、ストラップもデザインの重要な一部です。
2020年のカモフラージュモデルでは、カモフラージュ柄のラバーストラップに加えて、ブラックファブリック製ストラップが付属する仕様がありました。
2026年モデルでは、ブラックファブリックとブラックラバーを組み合わせたストラップを採用しています。
ストラップによって時計全体の印象が変わるため、交換を楽しみたい人もいるでしょう。
ただし、通常のクラシック・フュージョン用やビッグ・バン用として販売されているベルトが、すべてのヨウジヤマモト限定モデルに適合するわけではありません。
ケースサイズが同じでも、接続部分やバックルの形状が異なる可能性があります。
純正ストラップの価値
限定モデルでは、オリジナルのストラップが時計の価値を構成する要素になります。
特に2020年のカモフラージュ柄のような専用仕様では、後から同じストラップを入手できるとは限りません。
中古購入時に交換用ストラップが欠品している場合は、購入後に同一仕様を入手できるか確認しておきたいですね。
また、社外製ストラップへ交換する場合は、取り付け部分の寸法だけでなく、バックルとの適合性や固定方法も重要です。
限定モデルの専用ストラップを交換する際は、無理に取り外さないよう注意してください。ケースや接続部分を傷つける可能性があります。交換した純正ストラップも、将来に備えて保管しておくとよいでしょう。
ケースとストラップの手入れ
ブラックセラミックは、一般に表面の傷が付きにくい素材として知られています。しかし、強い衝撃や接触によって欠けたり、傷が生じたりする可能性はあります。
日常の手入れでは、腕時計用の柔らかいマイクロファイバークロスなどを使い、表面の汚れを優しく拭き取る方法が基本です。
ファブリック製ストラップは、水分や汗を含んだまま保管すると、汚れや臭いが残る場合があります。
ラバー製ストラップも、長期間の使用によって劣化する可能性があるため、汗や汚れを放置しないことが大切です。
時計を使わないときには、内側に柔らかい素材を使った腕時計用の保管ケースを利用すると、ほかの時計や金属製品との接触を避けやすくなります。
なお、水洗いの可否は時計本体の防水状態やストラップの素材によって異なります。特に中古品では、防水性能が製造時と同じ状態に維持されているとは限りません。
ウブロとヨウジヤマモトのFAQ
Q1. ウブロとヨウジヤマモトのコラボは何種類ありますか?
A. 2026年10月時点で、公式に発表されたコラボレーションは全4作品です。2020年にビッグ・バンをベースとした3作品が登場し、2026年にはクラシック・フュージョンをベースとした第4弾が発表されました。それぞれ限定本数、型番、ムーブメントが異なります。
Q2. 2026年の新作はいくらで購入できますか?
A. 2026年1月7日の発売時に公表された国内税込価格は163万9,000円です。ただし、2026年10月に確認できる一部正規販売店では170万5,000円の表示もあります。実際の購入価格は販売時期や店舗によって変わるため、発売時価格と現在の販売価格を分けて考える必要があります。
Q3. 限定モデルは中古でも購入できますか?
A. 中古時計専門店や一部の通販サイトでは、2020年モデルや2026年モデルの取扱例があります。ただし、生産本数が少ないため、希望する型番が常に販売されているとは限りません。購入時には型番、保証、修理歴、専用ストラップやボックスなどの付属品を確認することが大切です。
Q4. コラボモデルは今後値上がりしますか?
A. 限定生産であることは希少性につながりますが、将来の値上がりを保証するものではありません。中古価格は市場の需要、商品の状態、付属品、販売時期によって変わります。また、中古販売価格と買取価格は異なるため、購入金額以上で売却できることを前提にしないほうがよいでしょう。
Q5. ヨウジヤマモト限定モデルのベルトは交換できますか?
A. ストラップ交換は可能な仕様がありますが、適合する製品は型番によって異なります。2020年のカモフラージュモデルには交換用ストラップが付属する仕様もありました。一方、専用デザインの純正ストラップは現在も入手できるとは限らないため、交換を検討する際には適合性と部品の供給状況を確認することが重要です。
【ウブロとヨウジヤマモト】のまとめ
ウブロとヨウジヤマモトのコラボレーションは、時計とファッションという異なる分野で、黒の美学を追求してきた両ブランドならではの作品です。
2020年には、銀座限定50本のGMTモデル、世界限定200本のカモモデル、日本限定100本のオールブラック カモモデルが登場しました。
そして2026年には、世界限定300本のクラシック・フュージョン ヨウジヤマモト オールブラック カモが発表されています。
2026年モデルの発売時価格は税込163万9,000円で、42mmのブラックセラミックケースと自動巻きムーブメントHUB1110を採用しています。
2020年のビッグ・バンとは異なり、3針を中心とするシンプルな構成で、カモフラージュ文字盤や素材の質感を楽しみやすい一本です。
自分に合うモデルを選ぶには
| 重視すること | 検討したいモデル |
|---|---|
| コラボの原点と希少性 | 2020年 GMTオールブラック |
| カモフラージュの個性 | 2020年 ビッグ・バン カモ |
| 日本限定仕様と黒の表現 | 2020年 オールブラック カモ |
| 普段使いと落ち着いた外観 | 2026年 クラシック・フュージョン カモ |
時計としての機械的な魅力を重視するなら、GMTやウニコのクロノグラフを搭載した2020年モデルが興味深いでしょう。
一方、日常の服装に取り入れやすいサイズや、落ち着いたデザインを優先するなら、2026年のクラシック・フュージョンが候補になります。
私がウブロとヨウジヤマモトのコラボ時計で最も大切にしたいのは、限定本数や将来の売却価格だけでなく、そのデザインを長く楽しめるかどうかです。
毎日身に着けるのか、特別な日に使うのか、コレクションとして保有するのか。あなたの使い方によって、魅力を感じるモデルは変わってくると思います。
また、限定モデルを購入する際は、時計本体の価格だけでなく、ストラップの状態、付属品、保証、修理履歴まで確認しておくことが大切です。
特に中古品では、販売価格と買取価格を混同せず、長期間所有するための維持費も考慮したいところです。
ウブロとヨウジヤマモトの魅力は、華やかな装飾に頼らず、黒の奥行きや素材の違いによって個性を表現していることにあります。
4作品それぞれの背景と特徴を理解したうえで、あなた自身が最も魅力を感じる一本を選んでみてください。

