セイコーの腕時計は、世界中で高い人気を誇る日本の代表的なブランドです。
しかし、その人気ゆえに、偽物も多く出回っており、「セイコー 偽物 見分け方」を検索して情報を集めている方も少なくないでしょう。とくに、セイコー5やプレサージュ、グランドセイコー、プロスペックス、アストロンなどの人気モデルは、精巧なコピー品が市場に流通しており注意が必要です。
この記事では、モデルごとの偽物の見分け方はもちろん、「セイコーのモデルはどうやって確認する?」という基本的な疑問にも答えながら、ダイバーズモデルやAmazon アストロンで注意すべきチェックポイントも網羅的に解説します。
また、クレドールやショパールなど、見た目が似ている別ブランドと比較されやすいモデルにも触れています。
さらに、「セイコーのシリアルナンバーはどこ?」といった具体的な確認方法も含め、誰でも簡単に偽物を見抜けるよう、わかりやすくまとめています。
セイコーの時計を安心して購入・所有したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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モデル別に異なる偽物の特徴
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シリアルナンバーや型番による真贋の確認方法
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購入時に注意すべき販売店の選び方
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セイコーと他ブランドの偽物の違い方
【セイコー】偽物の見分け方の基本とは?

セイコー公式
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セイコー5の偽物と本物の違い
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プレサージュで注意すべき偽物の特徴
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ダイバーモデルで見る偽物の見分け方
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セイコーのシリアルナンバーはどこ?
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セイコーのモデルはどうやって確認する?
セイコー5の偽物と本物の違い

LUXURY WORLD WATCHES:イメージ
セイコー5は世界的に人気の高いエントリーモデルであるため、精巧に作られた偽物も多く出回っています。
本物と偽物を見分けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
まず注目すべきは「ロゴの仕上がり」です。本物のセイコー5では、文字盤にあるSEIKOや「5」のロゴが非常にシャープで均一にプリントされています。
一方で、偽物ではロゴの縁がにじんでいたり、フォントに微妙な違いが見られることがあります。たとえば「S」のカーブが浅かったり、「5」の形が丸みを帯びていたりします。
また、針の精度や仕上げにも違いがあります。本物のモデルでは針のエッジが滑らかで、クロームメッキのような美しい反射がありますが、偽物では光の反射が鈍く、エッジがぼやけた印象になります。
もうひとつのポイントは「ムーブメントの動き」です。セイコー5は機械式であり、秒針が滑らかに動きますが、偽物の中には安価なクォーツムーブメントを搭載しているものも存在します。その場合、秒針が1秒ごとにカチカチと動くため、明らかに挙動が異なります。
さらに、裏蓋のシリアルナンバーの刻印にも注意が必要です。本物は一定のルールに従って製造年と製造月が分かるように刻印されていますが、偽物にはこの規則性が見られないか、文字が浅く不自然な場合があります。
このように、細部の精度や文字の印刷、ムーブメントの動きに注目することで、偽物かどうかをある程度判断することが可能です。
ただし、最近では本物そっくりのN級コピーも増えているため、信頼できる販売店から購入することも非常に重要です。
プレサージュで注意すべき偽物の特徴

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セイコーのプレサージュは、美しい文字盤と繊細な仕上げで知られるドレスラインの人気シリーズです。
その人気に便乗した偽物も多く、市場では精巧なコピー品が出回っています。特に注意すべきポイントを押さえておくことが、偽物を避けるために有効です。
まず目立つ違いは「文字盤の質感」です。プレサージュの本物では、琺瑯(ほうろう)仕上げや漆塗りなど、日本の伝統技法を用いた高品質な文字盤が使用されています。質感が非常に滑らかで、光を受けたときに柔らかく反射するのが特徴です。
偽物の場合、見た目は似ていても触るとざらつきがあり、光沢にもムラが見られます。
次に、針の形状と動きにも注目しましょう。プレサージュの本物は、青焼き針や鏡面仕上げの針が使われており、光の角度によって美しく輝きます。偽物では、単に青く塗られただけだったり、針先のエッジが粗いケースが多いです。
さらに、針の長さや中心からのバランスが不自然な場合も見逃せません。
裏蓋の刻印とムーブメントの表示も見分ける際の重要な要素です。本物にはシリアルナンバーやキャリバー番号がしっかりと刻まれており、透明な裏蓋からムーブメントが確認できるモデルも多くあります。
ところが偽物では、刻印が浅かったり、そもそもムーブメントの型番が存在しないものが書かれていることがあります。
日付表示も確認しておきたいポイントです。本物のプレサージュでは、日付窓が文字盤に自然に溶け込むよう設計されており、フォントも非常に読みやすいです。しかし、偽物では日付窓が浮いて見えたり、フォントが太すぎる・細すぎるなどの違和感が生じます。
このように、見た目だけで判断せず、文字盤の質感、針の精度、ムーブメントの刻印、日付表示の整合性などを総合的に確認することが、プレサージュの偽物を見分けるための基本です。
購入前には公式サイトの画像と照らし合わせたり、信頼性の高い販売ルートを選ぶことが非常に大切です。
ダイバーモデルで見る偽物の見分け方

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セイコーのダイバーモデルは、高い防水性能と堅牢なデザインで世界的な人気を誇ります。
しかしこの人気の高さから、偽物も多く出回っているのが現状です。特にエントリーから中価格帯のモデルはコピー品の対象になりやすく、注意が必要です。
まず注目したいのが「ベゼル(回転式の外枠)」の作りです。正規品のダイバーモデルでは、ベゼルの回転がしっかりとしたクリック感を持ち、回すと一定の手応えがあります。
一方、偽物ではこのクリック感が不自然であったり、ガタつくような動作をすることがあります。また、ベゼルの印字や目盛りがズレているケースも少なくありません。
次に「夜光塗料(ルミブライト)」の性能にも違いがあります。本物のセイコーダイバーズは、暗所でもしっかり発光する夜光塗料が使われており、視認性が非常に高いです。
偽物の場合、最初は光っても持続時間が短かったり、そもそも全く光らないケースもあるため、購入後に暗所で確認するのがおすすめです。
ケースや裏蓋の刻印も判断材料のひとつです。セイコーの本物では、裏蓋に機種ごとの型番や「DIVER’S WATCH 200m」といった表記があり、刻印の深さやフォントも均一です。偽物では、これらの刻印が浅かったり、記載内容が正規仕様と異なっていたりすることがあります。
また、針の形状や太さ、インデックスの配置も本物とは微妙に異なることがあり、違和感を覚えるデザインのものは警戒が必要です。特に秒針の動きが滑らかでない場合、ムーブメントが粗悪な可能性があります。
ダイバーモデルは機能性を求める層にも人気があるため、「多少安くても本物に見えるならOK」と考えて購入してしまうと、後でトラブルになることも。防水性能をはじめとする基本機能が期待できない偽物は、実用面でも大きなリスクを伴います。
正規販売店や認証された中古業者を利用することで、このような偽物のリスクを大きく減らすことが可能です。
セイコーのシリアルナンバーはどこ?

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セイコーの腕時計には、製造年や製造月を知るための「シリアルナンバー」が刻印されています。
この番号は真贋判定や中古市場での信頼性を確認するうえで非常に重要な情報です。
シリアルナンバーの位置は、モデルによって異なりますが、基本的には「裏蓋」か「ケースのラグ(ベルト接続部の裏側)」にあります。もっとも一般的なのは、裏蓋の下部に数字6桁が刻まれているパターンです。
この6桁のうち、1桁目が「製造年の西暦の末尾」、2桁目が「製造月」を表しています。たとえば「82xxxx」であれば、「8=2018年または2008年」、「2=2月」と読み取ることができます。
このナンバーを確認することで、自分の時計がいつ作られたものか把握できるだけでなく、正規品かどうかを判断する際の重要な材料になります。
なぜなら、偽物には同じシリアル番号が複数存在するケースが多く、ネット上で同一番号の個体が見つかると、それがコピー品である可能性が高くなるからです。
ただし、近年の一部モデルでは、裏蓋がガラス仕様になっていて外からシリアルが見えないことがあります。その場合、ラグの裏側に小さく刻印されていることがあるため、バンドを外して確認する必要があります。
また、あまりにもシリアルの刻印が浅かったり、フォントが不自然なものは要注意です。
また、正規の販売ルートで購入した場合、保証書にもシリアルナンバーが記載されているので、時計本体の刻印と一致するかを確認することでさらに信頼性が高まります。
シリアルナンバーの確認は、購入前のチェックポイントとして欠かせない要素のひとつです。
見た目だけでなく、こうした刻印までしっかり確認することで、偽物を避ける確率は大きく上がります。
セイコーのモデルはどうやって確認する?

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セイコーの腕時計には、必ず「型番(モデル番号)」が存在します。
この型番を確認することで、正規品かどうかの判断材料にしたり、修理や買取査定を依頼する際の正確な情報として役立てることができます。
型番の確認方法で最も一般的なのは、「裏蓋」をチェックすることです。多くのセイコーの時計では、裏蓋にアルファベットと数字の組み合わせが刻まれており、これがモデルを特定するための番号です。たとえば「SKX007」や「SRPD55」などがそれに該当します。
これらの表記は6〜8桁ほどで、モデルによって異なりますが、アルファベット2〜4文字のあとに数字が続くパターンが多く見られます。
一方で、裏蓋が透明な「スケルトンバック」のモデルや、装飾が施された限定品などでは、型番が目立たない位置に刻まれていることがあります。その場合は、時計の「ラグ」部分(ベルトと本体の接合部)や、ベルト裏側に刻印が隠されていることもあります。
また、セイコーの正規品には「保証書」や「取扱説明書」が付属しており、そこにも正確な型番が記載されています。中古市場やネット購入でこれらの書類がない場合は、型番が改ざんされている可能性もあるため要注意です。
さらに、確認した型番をインターネットで検索することで、公式情報や他の販売ページと照らし合わせることができます。
デザインやスペック、販売時期といった情報と一致していれば、その時計が本物である可能性は高まります。逆に、見た目や表記が異なる場合は、偽物や改造品の疑いがあります。
型番のチェックは、セイコーの時計を安心して購入・所有するための基本的な確認作業です。
見た目の判断だけに頼らず、こうした客観的な情報をもとに信頼性を確認するよう心がけましょう。
【セイコー】偽物の見分け方をモデル別に解説

セイコー公式
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グランドセイコーの偽物の傾向
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プロスペックスに多い偽物の特徴
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Amazon アストロンの偽物注意点
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クレドールで見る本物との違い
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ショパールとセイコー偽物の違い方
グランドセイコーの偽物の傾向

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グランドセイコーは、セイコーの中でも最高級ラインとして知られており、品質や精度の面で世界的にも高い評価を受けています。
この評価の高さゆえに、偽物の標的にもなりやすいブランドです。とくに精巧に作られたコピー品が増えている近年では、細かな違いを見極める力が求められます。
偽物に見られる大きな特徴の一つは、「ロゴや刻印の質の低さ」です。グランドセイコーの正規品では、ダイヤル上の「GS」や「Grand Seiko」のロゴが非常に繊細かつ立体的に仕上げられています。
光の当たり具合で陰影が生まれ、美しいコントラストを見せるのが特徴です。これに対し、偽物ではロゴがフラットに見えたり、エッジがぼやけていることが多くなっています。
また、「針やインデックスの立体感」も判断材料になります。正規品の針は非常にシャープで、角度によって光がきらめく加工がされています。インデックスもくっきりとした立体構造になっており、安っぽさは一切ありません。
偽物では、この部分が塗装や簡易な転写処理で再現されている場合が多く、遠目には似ていても手に取るとすぐに違いがわかることがあります。
さらに、「ムーブメントの動き」も注目すべきポイントです。とくにスプリングドライブ搭載のモデルでは、秒針が非常に滑らかに流れるように動きます。カクカクとした不自然な動きをする場合や、遅れが頻繁に発生するようであれば、内部ムーブメントが安価な代用品である可能性が高いです。
加えて、「ケースやベルトの仕上げ」も判断材料のひとつです。本物ではザラツ研磨と呼ばれる職人技によって鏡面仕上げが施されており、手にしたときの高級感が段違いです。偽物ではこの仕上げが不均一で、触ると手にざらつきを感じることさえあります。
こうして見ると、グランドセイコーの偽物は外観こそ似ていても、細部における「仕上げの雑さ」や「素材の粗さ」が見抜くためのカギになります。購入時は信頼できる正規販売店や、真贋保証付きの中古店を選ぶことが重要です。
価格の安さだけで判断せず、各部の作り込みをしっかり確認する姿勢が求められます。
プロスペックスに多い偽物の特徴

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セイコーの「プロスペックス」は、本格的なアウトドア仕様として人気を集めるシリーズです。
特にダイバーズモデルやフィールドモデルは国内外でファンが多く、その分偽物も目立ち始めています。
まず注意したいのが「ベゼルとケースの質感」です。本物のプロスペックスでは、耐久性と操作性にこだわった堅牢な作りが特徴です。ダイバーズモデルであれば、逆回転防止ベゼルが滑らかに回転し、刻印も鮮明で視認性に優れています。
一方、偽物はベゼルの回転が固かったり、印字がかすれていたりする場合があります。特に目盛りや数字のフォントが微妙に違うときは要注意です。
次に挙げられるのが「ロゴや表記のズレ」です。文字盤にある“X”のプロスペックスロゴや“DIVER’S 200m”などの表記は、正規品ではくっきりと印刷されており、位置も正確に配置されています。
偽物ではこの位置がやや下寄りだったり、文字の太さが不均一だったりすることがあります。よく見ると、印刷の鮮明さに差が出ているのがわかります。
さらに「秒針の動き」にも違いが表れます。プロスペックスには機械式とソーラーの両モデルがありますが、どちらも秒針の動きは安定しています。偽物では秒針がやや揺れたり、カクついた動作をするものがあり、内部ムーブメントの質が劣るケースが目立ちます。
ベルトやバックルにも注目しましょう。本物ではラバー、メタルともに質感が高く、バックルの刻印もシャープです。偽物では素材が安っぽく、使用数回で劣化が進むことも珍しくありません。
これらの特徴を見逃さないためにも、購入前に公式サイトや正規販売ルートで商品写真を確認し、細部を比較することが大切です。
特に中古や並行輸入モデルを購入する場合は、真贋保証があるかどうかもチェックしておきましょう。
Amazon アストロンの偽物注意点

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セイコーの「アストロン」は、GPSソーラー機能を搭載した先進的なシリーズです。
その機能性とデザイン性の高さから、国内外のファンが多く、ネット通販、特にAmazonでは取り扱いも豊富です。しかし、Amazon上でも偽物や粗悪な模倣品が販売されているケースがあるため、注意が必要です。
最初に確認すべきなのは「販売元と発送元」です。Amazonでは公式以外のマーケットプレイス業者も多く出店しており、中には正規品を装って偽物を販売している業者も存在します。販売者情報に「並行輸入品」「海外発送」などの表記がある場合は、特に注意して確認しましょう。
次に注目したいのが「GPS表示の挙動」です。本物のアストロンでは、ボタン操作に対してスムーズに針が動き、GPSの受信状態が表示される設計になっています。
しかし、偽物ではこの機能が搭載されていなかったり、表示ランプがつくだけで針が動かないといったケースもあります。機能の再現度に大きな差があるのが特徴です。
また、「ケースの質感と厚み」にも違いがあります。アストロンはやや厚めのケースで、仕上げは美しく鏡面に近い加工がされています。
偽物ではケースが軽かったり、塗装の質が悪く、見た目にチープさを感じることが多いです。ベゼルの文字がにじんでいたり、誤字があることもあるため、細部までしっかり確認する必要があります。
「裏蓋の刻印とシリアルナンバー」も重要な判断材料です。正規品ではキャリバー番号やシリアルが明確に刻印されていますが、偽物ではこれらが省略されているか、フォントが本物と異なる場合があります。
購入後に「保証書が付属していない」「説明書が英語のみで怪しい」といった場合も要注意です。正規のアストロンには日本語の取扱説明書と、シリアルナンバー入りの保証書が同封されているのが一般的です。
Amazonで購入する際は、「Amazonが販売・発送する商品」か、「認定された正規代理店の出品」であることを確認することで、リスクを最小限に抑えることができます。
価格が安すぎる場合は冷静になって、販売元の信頼性や商品の詳細情報を丁寧に見極める姿勢が大切です。
クレドールで見る本物との違い

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セイコーの高級ラインである「クレドール」は、上品で繊細なデザインと国産ならではの職人技術が評価されているシリーズです。
その価値の高さから、一部では偽物も流通しており、注意が必要です。本物と偽物の違いを知ることが、安心してクレドールを選ぶための第一歩となります。
まず、外観で注目すべきなのが「ロゴの表現」です。クレドールの正規品には、文字盤上に「CREDOR」のロゴが非常に丁寧に施されています。立体感のある刻印や、美しいバランスで配置されたフォントが特徴です。
偽物ではこのロゴがフラットにプリントされていたり、文字間のバランスが崩れていたりするケースが見られます。
次に、「ケースの仕上げ」も確認すべきポイントです。クレドールのケースは、ザラツ研磨などの高度な技法で鏡面のような美しい光沢に仕上げられています。角の丸みやエッジのラインも非常に滑らかです。
偽物ではこの精度が再現されておらず、よく見ると表面に細かなムラや粗さが残っていることがあります。
さらに、「ムーブメントの構造と表示」も見分けの手がかりになります。クレドールの多くはスプリングドライブや高精度クォーツムーブメントを搭載しており、秒針の動きが極めて滑らかです。
偽物では、ムーブメントが汎用のクォーツだったり、秒針の動きにギクシャクした挙動が見られたりします。
また、「裏蓋のデザインと刻印」も見逃せません。本物のクレドールにはシリアルナンバーやブランドロゴ、ムーブメント型番などが丁寧に刻まれていますが、偽物ではこれらの情報がなかったり、彫りが浅く視認性が悪い場合があります。
全体を通じて、本物のクレドールは「丁寧な仕上げ」と「正確な情報」が共通点です。一方、偽物は見た目だけを真似ており、よく観察すればその差に気づけます。
特に高額なモデルでは、信頼できる販売店を通じて購入することで、偽物を掴まされるリスクを避けることが可能です。
ショパールとセイコー偽物の違い方

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ショパールはスイスの高級時計・ジュエリーブランドであり、セイコーとはブランドの出自や設計思想が大きく異なります。
しかし、両ブランドの偽物はともに出回っており、特にオンライン市場では見分けに苦労する人も少なくありません。そこで、ショパールとセイコーの偽物を見分ける際の違いについて整理しておきましょう。
まず、ショパールの偽物に多く見られるのが「ジュエリー的な要素の粗雑さ」です。ハッピーダイヤモンドのように文字盤内に動く宝石が配置されたモデルでは、本物は極めて繊細な仕上げが施されています。
偽物では、この部分がチープな樹脂や粗いガラスで再現されている場合があり、動きも滑らかではありません。
一方セイコーの偽物は、量産モデルに多く、見た目は本物に近く仕上げられているものの、細部の精度に欠けることが多いです。
たとえば、文字盤のロゴのフォントがわずかに異なっていたり、針の長さがモデルごとに正しく設定されていなかったりします。これは、機能よりも外観の再現性に重点を置いた偽物が多いことが理由です。
また、ショパールの本物には高品質なゴールドやステンレスが使われています。重さや質感、輝きが均一で高級感があります。偽物では、この素材感を完全に再現することが難しく、見た目は似ていても手に取ると明らかに軽く、輝きにも深みがありません。
セイコーの偽物においては、針の動きとムーブメントが見分けの鍵になります。特に機械式やスプリングドライブモデルでは、針の動きが滑らかであることが本物の特徴ですが、偽物は秒針がカチカチと跳ねるように動くことがあります。
さらに、両ブランドに共通して重要なのが「裏蓋の刻印やシリアルナンバー」です。正規品では深く、均一に刻まれたロゴや型番があり、保証書や付属品と一致している必要があります。偽物では、表記が間違っていたり、刻印が浅く滲んで見えることが多いです。
このように、ショパールとセイコーでは偽物の傾向が異なりますが、共通して言えるのは「細部の品質が見分けの決め手になる」ということです。
ブランドの正規仕様を知っておくことが、見分ける力を養うための第一歩です。
【セイコー】偽物の見分け方の総まとめ
- ロゴの仕上がりがシャープで均一かを確認
- 針の反射やエッジの仕上げに違和感がないかを見る
- 秒針の動きが滑らかであるかをチェック
- シリアルナンバーの規則性と刻印の深さを確認
- プレサージュの文字盤に日本伝統技法が使われているかを見る
- プレサージュの針や日付表示の精度を見極める
- ダイバーズのベゼルのクリック感や夜光性能に注目
- ケース裏の刻印とインデックス配置に不自然さがないか確認
- モデル型番の位置と表記の正確性をチェック
- 保証書や説明書と本体情報の一致を確認
- グランドセイコーのロゴや針の立体感を観察する
- スプリングドライブ搭載モデルの秒針の流れに注目
- プロスペックスのベゼルや表記にズレがないかを確認
- アストロンのGPS機能の動作やケースの質感を検証
- クレドールのケース研磨やロゴ刻印の精度を比較する